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大学生の就職事情が異常事態に陥っているという。
新規採用を絞り込んでいる率が、とにかく脅威的…。
その実態をお届けしよう。
●オヤジも知っておいた方がイイ
10月を過ぎると、来年4年生になる大学生の就職活動が本格化するが、今年は異常事態だ。来春卒業予定の現在4年生の就職先がてんで決まっていないというのだ。
「大学のキャリアセンターも驚いています。ふつうは5月、おそくとも7月までには内定が出て、10月には正式通知が来る。なんで、遅れているのかというと、大企業が採用人数を25~27%も絞り込んでいるのです。この傾向は来年、もっと強まる。大学生の就職戦線はとんでもないことになっています」
こう言うのは、つい最近、「就活って何だ」(文春新書)を上梓したジャーナリストの森健氏。同書は三井物産、全日空、JR東海など、名だたる大企業の採用担当者にインタビュー。本音で「欲しい人材」を語らせたもの。話題の本で売れているが、背景には超氷河期ともいうべき、雇用情勢があるようだ。
さて、企業がなぜ、新卒を雇わないのか。実は「不況のせいではない」(森氏)という。
「多くの企業が主力戦場を人口減の日本市場ではなく、海外市場にシフトしている。海外ではタフなコミュニケーション、対応能力が問われる。当然、欲しい人材の質がレベルアップしているのです。最近は厳選採用という言葉がある。本当に優秀な人材だけを採るという意味です。優秀な人材とは、コミュニケーション能力に長(た)け、困難に出合ってもやり遂げる知力、根気を持ち、チャレンジ精神とリーダーシップを持ちながら、協調性も欠かさない人材です。そんな学生はあまりいないから、各社の取り合いになる。そうではない人材はなかなか就職が難しい。地方に流れる人もいます。学生の就職で二極化が拡大しているのです」(森氏)
いやはや、大変な時代になったものだ。年頃の息子を持つ親は気が気じゃないだろうが、森氏によると、それでも“コツ”はあるらしい。
「マニュアルに頼らず、働くことの意味を真剣に考え、そのために企業のことも必死になって研究する。自分で調べ、人に会う。こういう人材はうまくいきます」
息子に活を入れてみますか?