南ソウル大学4年生となったイ・ジュンホさん(27)は、休学して就職ビザを取得し日本へ向かった。留学のためではなくアルバイトが目的だ。ついでに日本語も学ぶつもりだという。
イさんは東京の都心から車で20分ほど離れた埼玉県内で、深夜2時から新聞配達のアルバイトをしている。1日2回、朝刊と夕刊を配達すれば月に22万円を稼ぐことができる。昨年前半にはウォンに換算すると200万ウォンにもならなかったが、今なら330万ウォンほどになる。世界的な金融危機が起こってから、円−ウォンのレートが100円=1500ウォン以上に跳ね上がっているからだ。
円高の影響で、「円稼ぎ」は結構な収入になる。イさんは先月から睡眠時間を1日5時間程度に抑え、スーパーでのアルバイトも始めた。午前中は日本語学校に通い日本語を学んでいる。
こうして稼ぐ金は1カ月で30万円。ウォンに換算すると450万ウォンを超える。生活費と授業料を差し引いて残った金は韓国に送金し、これまでに1000万ウォン(約67万円)ほど貯めた。「帰国したらこれで大学の授業料を払い、公務員試験に備える」という。深刻な若年失業の影響で、イさんのようにアルバイトのために日本へ向かう韓国の若者たちが急激に増えている。
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