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マンガやオンライン将棋の普及で最近、若者に再認識されつつある将棋。ただ、なかなか見えないのが腕一本で食っていくプロ棋士の収入だ。羽生名人が年収1億円を稼いで話題となったことはあるが、一般の棋士の稼ぎの仕組みはどうなっているのだろうか。

日本将棋連盟によると、「棋士の収入は、主にタイトル戦などの対局料と賞金になります。その他には、将棋大会の審判や道場での指導、詰め将棋作問、原稿著作などの副収入があります。ただ、個別の棋士の収入については非公表です」という。

もっとも、一部タイトル戦の賞金等は公表されている。例えば、最も賞金等の高い竜王戦では対局料がタイトル保持者で1450万円、挑戦者は700万円、それに勝てば3200万円、負けても800万円の賞金が手に入る。ただ、これはトップクラスの話。そこで、大阪商業大学アミューズメント産業研究所の古作 登氏に聞いてみた。

「棋士のうち、対局料と賞金だけで十分食べていける以上の稼ぎがあるのは150人強のプロ棋士のうち、上位40人程度です。ただ、棋士の収入はプロゴルファーと似ていて、上位でなくとも稼いでいる人はいます。賞金・対局料のランキング上位者はいわばゴルフのトップ・ツアープロのようなものです。そして、ランキングで上位には入っていなくても、将棋教室の指導料が多いなど、タイトル保持者等とさほど遜色のない稼ぎの人もいます。こちらはレッスンプロともいえますね」

プロといっても、様々なんですね。ただ、今の状況は決して安定したものではないという。

「賞金や対局料を支えるのは、新聞社など広告収入減に苦しむメディア業界です。また、日本将棋連盟の経営状況も厳しく、将棋界は危機感を高めています」(古作氏)

棋士の収入として安定していた賞金や対局料の先行きが不透明になりつつあるなか、先の先を読む棋士たちは今後をどう見るのだろうか。
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