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「あいつは出世しそうだな」

若くしてそつなく仕事をこなす同僚に対し、僕らは時折、ある種の憧れを込めてそんな表現を用いることがある。それは、 “仕事をする=出世するのがベスト”という通念が、漠然とながらも存在している証拠だろう。

会社の中でランクが上がるのは良いことに決まっている。出世して偉くなれば、社会人としては大成功。きっとウハウハな人生が待っている。

…などと決めつけてしまうのは、ちょっと早計かもしれない。今夏、あるネットマーケティング会社が収集したアンケート「出世に関する意識調査」によると、20〜40代のおよそ半数が出世に関する意欲を持っていないことが判明した。


年代別に見れば、年齢が上がるにつれて出世欲が低下していることまでわかる(あきらめた?)。これはちょっと意外な現実だ。

どうせならもっとリアルな声を拾ってみようと、身近な会社員に片っ端からヒアリング取材を行ってみた。その結果、確かに出世に関する前向きな意見というのは、案外少ないのだ。

「ずっと今の会社に勤めるかわからないので、別に偉くならなくてもいい」(24歳男性・通信)
「役職が付くと、残業代が出なくなって給料が下がる」(28歳男性・サービス)
「現場にいたいし、部下の世話をするのは面倒くさい…」(29歳男性・IT)

もちろん、ポジティブな声が皆無というわけではないが、全般的な印象として、終身雇用など念頭になく、現在の職場での出世に対してリアルな展望を持っていない人が多いようだ。

昨今の就業事情に詳しい、経営コンサルタントの中島孝志さんに意見を伺った。

「出世とは責任と権限がワンセットになったもの。両者を比較した時、割に合わないと感じる若者が多いようですね」

うーん、いかにも消極的だが、その心理もわからなくはない。要は、出世に対するメリットをいかに見いだすことができるか、なのかも。

かくいう僕も、かつてはスーツを着てごく普通のサラリーマン生活を送っていた身。早々に独立して文筆業を始めてしまったが、入社当時それなりに張り切っていたのは、同期の女子社員らの前でかっこつけたい、という確固たる目的(?)があったような気がする。

つまり「目的」さえ見いだせば、出世は“割に合う”わけだ。

「そもそも、“出世=昇進”という定義がすでに昔のものなんです。考え方を変え、自分のやりたいことがやりやすくなる立場、つまり可能性が広がるポジションに就くことと考えれば、またモチベーションも変わってくるのでは?」(中島さん)

やりたいことがやりやすくなる立場――。うん、これは魅力的! 僕らが出世を目指す理由は、このフレーズに見いだすことができそうだ。
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就活戦線は不景気のせいで氷河期を迎えそうだが、そうした中で過激な「就活」本が売れている。タイトルは「就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇」(光文社新書)。就活には様々な面があり、矛盾も多い。学生も、企業も、大学も、就職情報会社ですら本当は「バカヤロー」と叫びたい思いでいる。そんな実態を赤裸々に書いている。

ふだんはあまり新書を手にしない大学生が購入

「就活のバカヤロー」は、2008年11月14日に初版2万部を発売、その4日後には2万部の増刷が決まったという、新書としては異例のヒットとなりそうだ。大学や大学生の事情に詳しい石渡嶺司氏と、かつて企業で人事・採用を担当し就職情報会社や企業の事情に強い人事ジャーナリストの大沢仁氏の共著。

▼就活のバカヤロー

激しい就職活動のなかで、内定確保にわが身をよく見せようとマニュアル丸暗記で臨む大学生や、優秀な学生を採用したいと必要以上に「飾っている」企業、「教育権の侵害」と企業に噛みつくかたわらで就職率を上げることに懸命な大学、就活を牛耳っている「陰の支配者」の就職情報会社。それぞれの問題点を、学生のまじめさゆえ、熱心さゆえに起こる失敗談や、就職情報会社と企業の採用をめぐるウラ話などをまじえて、まとめている。

光文社の担当編集者は「学生、企業、大学、就職情報会社のそれぞれから取材して、就活を俯瞰した本はこれまでなかったと思います」と自負する。

初版では、ふだんはあまり新書を手にしない大学生が購入。大学生協からは1500部の注文があった。町の書店でも売り切れて、追加注文が相次いでいる。大学の「就活コーナー」に並んでいることもあり、就活に「なんだか、おかしい」と思いながらも飛び込んだ学生や、内定取り消しなど「リーマン・ショック」以降に起こった採用動向の急激な変化に不安を隠せない学生が買い求めている。

本当はみんな「バカヤロー」と叫びたい
ここ数年「雪解け」ムードにあった新卒採用が、この9月の「リーマン・ショック」以降に暗転。内定取り消しや採用予定数の削減と一気に冷え込んだ。「売り手市場なのか、買い手市場なのかもわからないほど、混乱している」(編集者)。

しかし、「そもそも氷河期があったり、雪解けがあったりするのがおかしな話」という編集者も、就活のときは氷河期で「40社受けてもダメでした」と苦い経験をもつ。

いまの就活は、2003年に経団連が制定した倫理憲章に基づいているが、採用選考をしないだけで、実際には会社訪問や説明会が行われ、さらにはインターシップ制度の名のもとに「早ければ大学2年生から囲い込みがはじまっています」(著者の石渡嶺司氏)という。

石渡氏は「焼肉の生焼け理論」を唱えている。ひとりが生焼けの肉を食べると、他の人も次々に箸をのばす。しまいにみんな生焼けの肉を食べるが、みんな心の中では「おいしくない」と思っている。「結局、誰も満足しないが、ただ流されて、そうせざるを得なくなっている。学生も、企業も、誰も主体的でないことが就活の大きな問題」と指摘する。

学生はじめ、企業も、大学も、就職情報会社ですら本当は「バカヤロー」と叫びたい思いでいる。そんな、それぞれの本音を引き出したことも売れている要因だ。
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